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心に残る一枚の写真#1「心に沁みる朝の光」

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心に残る一枚の写真「心に沁みる朝の光」

撮影日  2006年10月8日

撮影場所 神奈川県川崎市(多摩水道橋)

この写真は、多摩川にかかる多摩水道橋の上から撮った日の出直後の写真です。写真中央にかかっている橋は、小田急線の高架橋です。

当時、私は金融関係の会社に勤めているサラリーマンでした。サラリーマン生活を長く続けていると、どうしても浮き沈みがあるものです。いい仕事が出来ている時は昇格して給料もあがり花形の部署でバリバリ仕事もできましたが、いい仕事ができないと地味な部署に回されて日の目を見ないということも、サラリーマンにはつきものです。この写真は、私が花形と言われる営業の部署をサポートする裏方の地味な仕事をしている時代に撮ったものです。

そんな地味な仕事も案外、自分の性格には向いているのではないかと思って取り組んでいましたが・・・。一方、休日になると健康のためにウォーキングをしたり写真を撮りに出かけたりするようになっていました。寝る間も惜しんで仕事をしていた時代もありましたが、こんなふうに趣味というか好きなことを見つけて少しは人間らしい生活を取り戻しつつあったのです。

当時のウォーキングのスタイルは、休日に朝食を食べてから出かけ、10キロ~20キロ、いや、時には30キロ近くも歩いて目的地の温浴施設でお風呂に浸かって汗を流して電車で帰って来るというパターンができていました。ウォーキングの後のお風呂、そして、ビールは幸せのひとときでした。ウォーキング中はコンパクトタイプのデジカメをポケットに忍ばせておき、行く先々で風景写真をパチパチ撮るのも楽しみでした。

また、時には早起きしてまだ外が薄暗い時刻に自宅を出発して、少しずつ夜が明ける様子を空の色で感じながら歩くというのも楽しみのひとつでした。この写真も、夜明け前に自宅を出発して多摩川の橋の上にさしかかった時に撮ったものなんです。

当時は何故だか、朝日を見ると両手を合わせて拝んでいました。自然崇拝というわけでもありませんが、朝日を見ると気持がすーっと晴れていく感じがしました。まるで、神様が自分を見てくれているような気持になり、なんだかホッと安堵するような感覚だったことを覚えています。

この写真を撮ってから、私はますます朝日の写真撮影にハマっていきました。当時はいろんなウォーキングコースがありましたが、その行く先々で朝日の写真を撮りまくりました。そして、朝日の写真を多く撮ってもなお、この時のこの写真が最も心に残る写真のひとつとして今も心に残っているのです。その後、何度見直しても心が優しくなれるのです。

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ABOUT ME
いずみてつや
1963年生まれ。大阪府出身。千葉県在住。