写真館

心に残る一枚の写真#3「朝日~黄金色に染まる世界」

心に残る一枚の写真「朝日~黄金色に染められた世界~」

撮影日  2009年12月20日

撮影場所 神奈川県横浜市鶴見区

この写真は、鶴見川にかかる橋の上から撮った日の出直後の写真です。

真冬の早朝、まだ真っ暗で空気がひんやりとしてしてまるで冷蔵庫の中にいるような冷気が吐く息を白く曇らせます。そんななか、タッタッと速足で歩き始めました。とにかく、早く体が温まるように・・・、ただそれだけです(笑)。

真っ暗な空の色が薄白くなってくると、夜明けが近づいてきた知らせです。私は、この頃から夜明け前の空の色の変化に魅せられていました。天候によっても違うのですが、群青色に染まる空や白っぽくなる空、刻々と変化していく空の表情は、見ていても飽きません。一日の始まりを自然界が表現している様子は、オーケストラの演奏を聴いているような趣きがあります。

そして、やがて太陽が少しずつ空を黄金色に染め始めると、空全体が青白さを帯びてきます。私は、鶴見川にかかる橋の上で日の出を待ちます。

この日の朝日は、それはそれはとても力強く温かく、この世のありとあらゆるものを照らしてくれました。それは、目に見えるものすべてが太陽の朝日色に染めてゆく瞬間です。それだけではなく、私の心の中まで照らしてくれました。昨日までのいろんな雑事は頭の中からすっかり消え去り、ただただ幸せな気持ちが溢れてくるのです。

力強い太陽の光は、眼前の全ての物を染めて、輝きに満ちています。さっきまでの薄暗い光景が嘘のように、明るく照らされてすっきりと見通せるのです。

まるで神様が天から降りてきたような光景を前にして、私は心の中で「自分に正直に生きて行こう。自分の信じる道を歩いて行こう。」と意を固くしていました。

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ABOUT ME
いずみてつや
1963年生まれ。大阪府出身。千葉県在住。