筑西市の絶景「母子島遊水地からのダイヤモンド筑波」
茨城県筑西市の母子島遊水地(はこじまゆうすいち)から望む筑波山は、絶景ポイントとして知られています。特に、2月14日前後と10月28日前後には筑波山から昇る日の出が鑑賞できるのです。遊水地の水面に映る「逆さ筑波」や水面に映える朝日など、カメラマンにとっては人気の絶景ポイントとなっています。また、池の周囲には桜の木が植えられており、春には桜&筑波山の絶景も見られます。
この母子島遊水地は昭和56年8月の台風15号による水害や昭和61年8月の台風10号による水害を受けて、その後に整備された遊水地です。被害が最も大きかった母子島地区の集落を集団移転させて作られたそうです。
と言うことで、今回は「ダイヤモンド筑波」の絶景を鑑賞することを目的に絶景の旅に出かけることにしました。
「母子島遊水地」へのアクセス
母子島遊水地は筑西市の中心部「下館」から約10キロほど南に位置しています。近くには小貝川が南北に流れています。この小貝川も並走する鬼怒川と同様に昔から氾濫が多い「暴れ川」と言われています。
この辺りの公共交通機関は、小貝川と並走するように南北に関東鉄道常総線が走っており、最寄り駅は「黒子(くろご)」駅です。そこから約2キロ。前日は、下見のため黒子駅から約30分の道のりを歩きました。
そして、黒子駅から二駅先の下館駅のビジネスホテルで前泊し、早朝はビジネスホテルで自転車をレンタルして、その自転車で母子島遊水地へ向いました。
遊水地の前には駐車場がありますので、マイカー族の方はクルマで行くのが便利であることは言うまでもありません。
ちなみに、遊水地の駐車場周辺にはトイレや売店などはありません。近くにコンビニなどもないため、あまり長居はできませんので注意してください。
絶景「ダイヤモンド筑波」を鑑賞!
2020年2月19日(水)早朝
早朝、ビジネスホテルのある下館から自転車で向いました。母子島遊水地に到着したのは5時30分頃。日の出時刻の1時間ほど前です。
天気は快晴で雲ひとつなく、夜明け前の空は濃紺で山肌が少し白っぽくなり始めていました。
時間が経つにつれて山肌が朝日でオレンジ色に染まってきます。
筑波山は、男体山と女体山の2つの山頂があるのですが、この遊水地から見える筑波山はトンガリが3つ見えます。「2月14日のバレンタインデーの頃には一番高い山頂付近に太陽が顔を出すということは、5日遅れの今日はもう少し左のあたりかなぁ」なんて思いながら、太陽が昇るのを待っていました。
辺りが明るくなってすっかり夜が明けても、太陽は筑波山に隠れて昇っているため、なかなか顔を出してくれません。なんだか、焦らされているような気分で絶景の瞬間を待っていると…突然、山際から強い光がこぼれました!
そのあとは、秒単位でグングン光が強くなり、1分も経たないうちに直視できないくらいの朝日が登場しました。これまで朝日の写真は何度も撮ってきましたが、こんなに強烈な光は今まで経験したことがないぐらい、とにかくまともにファインダーの中が覗けなくなりました。
感動の瞬間は本当に一瞬のうちに終わりました。でも、心の高まりはしばらくの間続いていました。
補足写真
母子島遊水地の土手の桜並木
これは、前日の下見の際に撮った一枚です。鉄塔も紺碧の空をバックにすると絵になります。