2月の山中湖畔から狙える富士山絶景とは?
2月と言えば冬季の中でも最も寒い時期です。山中湖畔では最低気温がマイナス10度を超えることも度々あります。山中湖の水面は厚い氷で覆われており、人が足を踏み入れない場所は根雪で覆われています。そんな風景の中で富士山の絶景を見てみたい…という思いから、山中湖へ向かうことにしました。
2月に山中湖で見られる絶景は、いくつかあります。
- 日没時のダイヤモンド富士
- 日の出時の紅富士
- 積雪風景と富士山
- 逆さ富士
- 富士山と雲の競演
他にもあるのかもしれませんが、私が思いつくものはこんなところでしょうか。もちろん、この季節ならではの富士山そのものも綺麗で魅力的であることは言うまでもありませんが…。
ダイヤモンド富士はネットで調べれば、「2月○日のダイヤモンド富士が見れる撮影ポイントはどこ?」という内容の情報が採れるはずです。事前に下調べしてから出向くことをお勧めします。今回の私の絶景旅では、拠点を平野地区としたため1週間程度遅いタイミングだったのでダイヤモンド富士はもともと諦めていました。
そこで、天気のいい日の早朝に見られる紅富士、積雪風景と富士山、逆さ富士を狙うことにしました。また、富士山と雲の競演…これは、オールシーズンで楽しめる絶景です。雲のカタチがとても魅力的なのですが、こればっかりは時の運としか言いようがありません。ちなみに、紅富士は富士山に積もった雪が朝日に照らされてピンク色に輝く風景のことです。
絶景旅の経過
今回の絶景旅は2022年2月22日・23日の一泊二日としました。宿泊地は平野地区で、「レーク荘」さんに宿泊。ここは初めて泊まる旅館ですが、女将さんが写真好きで絶景ポイントの情報にとっても詳しいんです。食堂には、女将さんが撮影した素晴らしい写真がいっぱい掲示してあります。
2月22日の13時頃に山中湖平野に到着。今回は、山中湖交流プラザきらら周辺から平野の浜にかけてのエリアに絞って撮影にのぞみました。
到着直後の富士山は、山に雲がかかって山頂付近は山の輪郭が見えない…という残念な状況でした。でも、富士山の南側(左側)にかかっている雲のカタチがとても魅力的です。
[写真1]山中湖交流プラザきらら前にて。富士山から南へ伸びる雲のカタチがきれいです。
午後3時過ぎになると雲が少なくなり、富士山の稜線がはっかり見え始めました。交流プラザ内の散策緑地は雪が積もって人が踏み入れていない自然な状態が残っていたので、その風景を前景にして富士山を狙ってみました。
[写真2]山中湖交流プラザきらら内の散策路にて。
そして、本日のベストショットがコレです。ススキ!?のような草を前景にして、ややアップで富士山を狙いました。富士山の山頂付近から雪解け水が蒸発している様子が見れて、富士山の息遣いのようなものが伝わってくるようです。
[写真3]山中湖交流プラザきらら前にて。本日のベストショットです。
この日の日没後の一枚。富士山の北側(右側)の稜線に太陽が沈みました。
[写真4]山中湖交流プラザきらら前にて。
この後も20〜30分粘りましたが、空の色は色づかないまま日がくれていきました。
翌2月23日は6時20分頃が日の出ということで、早朝6時には交流プラザ前付近でカメラをスタンバイしました。夜明け前のほうが富士山はくっきりと見えます。
日の出が近づくと、富士山の山頂から少しずつピンク色に染まり始めます。この後の5分間程度で少しずつピンク色が下へと広がって、積雪部が全てピンクに染まりました。まさに、紅富士です。
[写真5]山中湖交流プラザきらら前にて。日の出の5分ほど前。山頂がピンクに染まり始めました。
[写真6]山中湖交流プラザきらら前にて。次第にピンク色に染まっていきます。
[写真7]山中湖交流プラザきらら前にて。これぞ「紅富士」です!
これは、まさに感動ものです。神秘的ですね。昔の人々が神と崇めた気持ちが分かるような気がします。こんな美しい富士山は初めてです。改めて、紅富士の魅力に圧倒されてしまいました。
その後、旅館の女将さんから逆さ富士が狙えるポイントを教わり、平野の浜のほうへ。そこは、ボートを頻繁に出し入れしているらしく、湖面の厚い氷が割れているので、薄い氷が貼っていても逆さ富士が映るのだとか。なるほど。さすが、地元の人の情報力はすごい。そこで撮った一枚。
[写真8]平野の浜にて逆さ富士が撮れました。