二宮・吾妻山公園の位置・歴史
二宮町は神奈川県の西部に位置し、平塚と小田原に挟まれた小さな町です。JR二宮駅から海岸線までは約500mほどしかなく、駅のすぐ北側にある小高い吾妻山公園からは太平洋の海原が一望できます。
この吾妻山は、昔から二宮の美しい浜辺が望める憩いの場所だったそうですが、第二次世界大戦後の激動する社会情勢の中で顧みられることなく次第に荒廃が進んでいきました。町の人々は、これを深く憂い子孫に誇れる山として残したいという思いから、地権者の協力と5年の歳月をかけて整備し、昭和62年7月18日に吾妻山公園として開園したそうです。
そして、この吾妻山のもうひとつの魅力は、ほぼ真西にそびえる富士山が望めることです。いつ頃から始まったのかはわかりませんが、毎年1月〜2月頃にかけて展望台の眼下に菜の花畑が作られるようになり、菜の花と富士山の絶景が見られるスポットとして知られるようになっているんです。現在、以下のような観光イベントも開催されています。
吾妻山 菜の花ウォッチング
早咲きの菜の花・相模湾・富士山を楽しもう!
2020年1月11日(土)〜2月17日(月)
吾妻山公園へのアクセス
JR東海道本線 二宮駅下車 北口から芝生広場まで徒歩で約25〜30分。
そこで、今回の絶景を巡る旅は、日帰りでこの吾妻山公園へ向かうことにしました。もちろん、快晴の日を選んで「菜の花&富士山」を見に行くのが目的です。
吾妻山公園の展望台より菜の花&富士山の絶景を望む
2020年1月20日(月)晴れ
この日は快晴で絶景を望むにはベストの日となりました。始発の電車に乗り、東海道本線 二宮駅には午前7時20分頃に到着。コンビニで腹ごしらえをしてから、吾妻山公園へ向かいました。
吾妻山公園へは、二宮駅の北口を出て徒歩5分ほどのところにある公園の入口「役場口」から登ります。そこから石段を上がり、さらに緩やかな坂道を進み管理棟の前を抜けて展望台のある芝生広場まで約20分程度です。芝生広場からは、南方に太平洋の海原が、西には富士山がそびえています。この吾妻山公園から望む富士山は、想像していた以上に近く感じて、圧倒されました。富士山を望む方角の手前には菜の花畑が広がっていて、菜の花の近景と富士山の遠景を組み合わせた最高の一枚が撮れました。
- 菜の花&富士山の絶景
- 芝生広場から望む太平洋(相模湾)
- 芝生広場の西側に広がる菜の花畑
午前8時頃でしたが、既に10人程度がカメラと三脚を持って絶景を撮影していました。中には、ドローンを操縦している人もいました。カメラマン同士の話を聞いていると、どうやら日の出のタイミングから撮影に来ていたようです。次回は、日の出のタイミングに来てみたくなりました。菜の花は満開には少し早いタイミングでした。7部咲きぐらいといった感じでしょうか。
夕暮れの景色も見てみたいと思い、夕方まで時間をつぶしてから再度、芝生広場にやってきました。夕陽が沈む場所は富士山より南になります。おそらく、3月頃には富士山の近くに夕陽が沈むのではないかと思います。
日が沈むと、富士山は少しピンク色になって浮き上がってくるような感じです。近くの雲まで夕日色でグラデーションになって、とっても綺麗です。二度足を運んだ甲斐がありました。もっと真っ暗になるまで見てみたかったのですが、三脚を持っていかなかったので手持ちで写真をとるのは限界と諦めて5時ごろには帰路につきました。
- 夕陽を浴びる菜の花
- 夕陽に染まる富士山