「赤富士」を撮りたい!
2021年9月、新型コロナ感染の第5波が収束に向かっているころ、無性に富士山が見たくなった。8月から9月にかけては「赤富士」が見られる季節なんです。
赤富士とは、晩夏から初秋にかけての早朝に、富士山の山肌が朝日に照らされて赤く染まって見える現象のこと。これを見れたら幸運が訪れると昔から言われているらしい。江戸時代の画家・葛飾北斎の「富嶽三十六景」にも赤富士が描かれているのはよく知られているが、子供の頃は「なぜ富士山が赤いのだろう?」と思っていたことを覚えている。
調べてみると、この時期に必ず見れるというものではなく、1年に数日しか見られないかなりレアな景色であることがわかった。どうやら、[1]主に8〜9月頃の日の出時刻の前後、[2]よく晴れた朝(朝日が昇る方向に雲がないこと)、[3]順光となる方角から見る、[4]前日が雨で空気が澄んでいること等が赤富士が見れる条件のようだ。そして、撮影場所は山中湖に決めた。
ということで、2021年9月24日(金)の早朝に撮影する計画を立てた。宿泊地は山中湖の東に位置する平野地区。このあたりには民宿などの宿泊施設が多数点在している。山中湖の湖面に富士山が映る絶景ポイントだ。
前日に山中湖入り!
前日の9月23日に山中湖に到着。大月駅から富士急行で富士山駅まで行き、そこから富士急バス「ふじっ湖号」で山中湖へ。このバスは2日間乗り放題のフリークーポン券があり、毎日11便が運行しているので便利だ。価格も1500円とリーズナブル。
この日は宿泊地の近くでレンタサイクルを借りて、山中湖の周囲を散策。ビューポイントをいくつか見つけることができた。私が見つけたおすすめのビューポイントは以下の3ヶ所。
・「山中湖交流プラザきらら」付近の湖岸
・「山中湖交流プラザきらら」の北側の砂浜
・「長池親水公園」
[長池親水公園 付近にて]
[山中湖交流プラザきらら付近の湖岸にて]
[山中湖交流プラザきらら付近の湖岸にて]
中でも「山中湖交流プラザきらら」付近の湖岸が気に入って、ここから赤富士を狙うことにした。
当日は早朝5時から赤富士を狙うが…
当日は、早朝5時に「山中湖交流プラザきらら」付近の湖岸に到着。日の出の約30分前だ。時間が経つとともに夜が空けていき、富士山の姿がくっきりとしてくる。
[山中湖交流プラザきらら付近の湖岸にて]
しかし、かなりの冷え込みで湖面からもやが立ち込めてくる。富士山の前にも雲が広がっていき日の出の頃には完全に富士山が見えなくなってしまった。残念!
少し休息を取ると、7時半ごろにはすっかりもやが晴れ、綺麗な富士山が姿を現した。赤富士は見れなかったが、この雄大な富士山が見れてすっかりご満悦!
[山中湖交流プラザきららの北側の砂浜にて]
[山中湖交流プラザきらら付近の湖岸にて]