緊急事態宣言で外出自粛要請が!
2020年4月7日に安倍首相により緊急事態宣言が発出されました。対象は東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡の七都府県に対して1ヶ月間です。私が住んでいる千葉県でも新型コロナウイルス感染者数は常に全国上位にあり不名誉なランキングに甘んじています。
緊急事態宣言が出たからと言って、日本では強権が発動できるわけではないので、日常生活が大きく変わることはないと思っていましたが、それは間違いでした。安倍首相や小池都知事が「外出自粛」を強く住民に訴えていたこともあり、街から人の気配は格段に少なくなりました。店舗も営業を自粛する店舗が多く、営業自粛要請を受けていないはずの店舗でも、営業を休止したり時短営業をしています。
今は、国民が一眼となって早期に新型コロナウイルスの感染拡大を食い止める時なので、住民や事業者の意識が高まっているんだと感じました。しかし、ある光景に遭遇して失望しました。
マクドナルドで見た目を疑う光景
緊急事態宣言が出て3日目、近所を散歩しても、営業しているのは食品スーパーとコンビニとマクドナルドぐらいでした。そして、私は、マクドナルドに入ってコーヒーを飲むことにしました。客数は、普段の半分程度でかなり空席が目立っていました。
すると、お店の奥の方から数名の若い女性の話し声や笑い声が聞こえてきました。その声はとどまることなく次第にボリュームも大きくなっていったように感じました。女子高生っぽい感じの集団で、笑い声が絶えず、とにかくはしゃぎ声が店内に響き渡っていたのです。
私は彼女たちからかなり離れた場所に座っていましたが、それでもかなり不快に感じていたのですが、彼女たちの周囲のお客さんは寛容なのか愚痴ひとつなく、そのせいもあって彼女たちの大きな話し声は止まることがありませんでした。
これが平時の出来事ならとやかく言うことではありませんが、今は感染した人の10人に一人が重症化し場合によっては死に至るかもしれないという新型コロナウイルス感染症の拡大が止まらずに緊急事態宣言まで発令され住民に外出自粛が呼びかけられている状況だということを考えると、彼女たちの行為はあまりにも非常識な行為であることは明らかです。
緊急事態宣言の中でマクドナルドのお店に入ってコーヒーを飲んでいる私自身も決して良いとは言えませんが・・・、それにしても彼女たちは屋内で集団を作って近距離で大きな声でおしゃべりしているわけです。まさに、クラスターが発生しかねない危険な状況を作り出しているのです。
ふと感じたこと・・・諸々
私は、ふと小池都知事の会見を思い出していました。夜の居酒屋やナイトクラブ等の社交場がコロナウイルスの感染を引き起こしている可能性があるという指摘です。
緊急事態宣言が発出された今は、安倍首相の発言にもあったように「人と人との接触を8割削減しないといけない」という目標を掲げている時です。そのために、東京都では営業自粛を要請する店舗もあるわけです。どの業態の店舗に自粛を要請するか否かということで国と東京都で数日間協議をしていたことも周知の事実です。
私が国民の一人として感じることは・・・
- 営業自粛する飲食店が多い中で一部のお店が営業を継続すれば、お客さんは数少ない営業中のお店に集中する。
- 飲食店は「食事をする」「空腹を満たす」という目的のためだけにお店を継続すべき。利用者もその目的のためだけに利用することを心得るべき。
- 飲食店でアルコールを提供すればお客さんは長居して、場合によっては社交場となってしまう。もちろん、アルコールを提供しないお店でも社交場となる可能性は否定できない。アルコールの提供を自粛させないという国や7都府県の措置が理解できない。
- 国や地方自治体は店舗業態のみを議論するのではなく、利用者に利用の仕方を要請すべき。少なくとも、飲食店が社交場とならないように要請し、店舗側も利用客に長居しないように要請し店舗運営や提供するサービスを工夫すべき。
- 場合によっては、ファーストフード店はテイクアウトのみの営業にすることも検討すべきかもしれない。
大人たちが居酒屋やナイトクラブ等で接待や飲み会をすることと、未成年の学生たちがファーストフード店で集団で大声ではしゃぐこと。どちらも同じではないかと思うのです。
今は、人が集団化しない、おしゃべりがはずまないようにする、ひいては、人と人の接触を可能な限り避けるようにする「我慢の時期」なのですから、その本来の目的を達成するためにどうすべきか?もっと本質的な議論をすべきではないかと思えてなりません。